シノの特長
ナットを右回しで締め付けた後にそのまま反対方向に回すとラチェット機構という仕組みで空転させてシノの持ち手の位置だけを戻すことができます。
そのためナットにはめたまま連続で締めたり緩めたりすることが可能です。
シノの用途と使い方
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- ナットの締め付け、緩め
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- ナットが緩いときはラチェット機構がはたらかないので頭を押さえながら回します。
- 番線をしばる
縛りたいものに番線をとおして手で一度捻ります。
余っている2本をシノに回して回転させて一度抜きまた差して回転させる。これを繰り返す。
番線が締まってきいたら完了です。締めすぎると簡単に切れてしまうので注意しましょう。
- ずれたボルト穴を合わせる
- 隙間を広げる
シノの正式名称
シノは本来ナットを締めるものですが他にもいろいろ使い道のある道具です。ちなみに私も含めてみんながシノと呼んでいるこの工具の正式名称は両口ラチェットレンチです。先端が曲がったものはシノ付き両口ラチェットレンチといいます。
番線をしばるためのシノーという忍者の道具のような見た目をしたこちらが本来のシノですが両口ラチェットレンチなんて呼びにくいし、ほとんどの人がシノといったらラチェットのついたタイプを想像します。
おすすめのシノ
選ぶシノで変わることは先端が曲がっているものかまっすぐなものかぐらいです。曲がっている方が多少番線がしばりやすいかもしれませんがそんなに変わりません。
特に大きな違いはないのでソケットのサイズで選べば問題ありません。
私の場合はM12の回り止めがついたUナットを扱うことが多いので17と19のものにしています。
足場に使うクランプのナットが17ミリでキャッチクランプのボルトの頭が21ミリなので足場を組むなら17と21の両口ラチェットがいいです。