チェーンブロックの構造と仕組み
チェーンブロックのチェーンには少し太いロードチェーンと細めのハンドチェーンがあり、ハンドチェーンを下に引っ張ることでフックが上下します。
本体内部には複数のギヤがあり少しの力で重量物を上げたり下ろしたりすることが可能です。また、常にブレーキがきいているのでハンドチェーンを離しても吊荷が下がることはありません。
チェーンブロックの使い方
ホイルカバー側(出っ張りがない面)から見て左側のハンドチェーンを下に引っ張ると巻き下がります。
反対に右側のハンドチェーンを下に引っ張ると巻き上がります。
チェーンブロックを使用する際は、フックがハンドチェーンの中をとおっていないか確認するようにしましょう。
トロリとの組み合わせ
梁などのH鋼にトロリを付ければ荷物を吊ったまま水平移動をすることができます。
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- ギヤードトロリ
チェーンを下に引っ張るとトロリが動きます。手で押せないような重量物に向いています。
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- プレントロリ
吊荷を手で押せばトロリが動きます。軽量の吊荷に向いています。
チェーンブロックの片づけ方
ギヤケースの通しボルトにフックを引っかけます。
ロードチェーンの長さが同じになるようにハンドチェーンを引っ張って調整します。
ロードチェーンにハンドチェーンを巻き付けていけば運搬時にチェーンを引きずったりする心配もなくコンパクトに片づけることができます。
チェーンブロックのメンテナンス
チェーンブロックのロードチェーンに油がついているか確認します。
油分がない場合はゴミなどを落としてから潤滑油を塗布します。
チェーンブロックとレバーブロックのちがいと使い分け
チェーンブロックは吊り上げと吊り下げに特化しています。
チェーンブロックとレバーブロックで同時に巻き上げた場合、圧倒的にチェーンブロックの方が速く揚程も長いです。
レバーブロックは固定や横引きなどの作業がやりやすいので
- 吊る=チェーンブロック
- 固定、引っ張る=レバーブロック
というように使い分けるのがおすすめです。