モノを引っ張る、吊る、固定、荷締めなどいろんなところで使えて重宝するのがレバーブロックです。上に吊り上げるのはチェーンブロックの方がやりやすいものの、少しだけ吊り上げたいときや横引き、固定においては断然レバーブロックの方がやりやすいです。
レバーブロックの構造と仕組み
レバーブロック中心の遊転装置の奥にギヤがあってここでもラチェット機構が使われているので持ち手を漕げばどんどんチェーンが巻き取られていきます。レバーブロックのギヤが入ったケースの中にはブレーキがついているので重たいものを吊り上げても自重で下がることはありません。
レバーブロックの特長【遊転装置】
遊転装置とは中に入っているばねの力で歯車のような形をした遊転握り部を持ち上げてカムガイドから外すことでチェーンがフリーになり手で引っ張るだけで好きな長さに伸ばしたり縮めたりできる装置です。
チェーンブロックの場合は目的の長さになるまでジャラジャラとチェーンを引っ張るので時間がかかりますがレバーブロックはこの遊転装置のおかげで一瞬で長さを調整できます。
レバーブロックの使い方
巻き上げ、巻き下げのやり方
ツマミを切り替えてハンドルを漕ぎます。
左が巻き上げ、右が巻き下げです。
巻き上げの時はある程度チェーンにテンションが張ってないとやりにくいので遊転にぎりを掴んで右に回せばチェーンを張ることができます。
遊転(フリー)のやり方
アップとダウンの切り替えつまみを真ん中にします。
その状態で遊転にぎりをつかんで手前に引っ張ると浮き上がってチェーンがフリーになるので伸ばしてフックをかけます。
フックをかけたら今度はレバーブロック反対側から出ているチェーンを引っ張ってテンションをかけ、遊転にぎりを回転させるとロック状態になって巻き上げや巻き下げができるようになります
レバーブロックの揚程(長さ)
キトーレバーブロックL5形の標準揚程は1.5mです。ほかにも2.0m、2.5m、3.0m、6.0mのものがあります。
レバーブロック0.25tの使い方
KITOのレバーブロックLX003は本体重量わずか1.6kgという軽さで250kgまで持ち上げることができます。
使い方はアップとダウンの切り替えを中間のニュートラルの状態にしてチェーンを軽く引っ張るだけで長さが調整できるのでフックをかけてテンションを張ったらアップに切り替えてレバーを漕ぐだけです。
キトーレバーブロックLX003の揚程(長さ)
キトーの0.25tレバーブロックの揚程は1mです。価格は約1万5千ほど。
チェーンブロックとレバーブロックのちがい
チェーンブロックはチェーンを手で引っ張ることでフックが上下しますが電動のものもあります。
一方でレバーブロックはレバーを漕ぐことでフックの位置が上下しますが注目すべきちがいはスピードです。
巻き上げ、巻き下げ共に圧倒的にチェーンブロックの方が速いです。ただしフックを吊荷にかけるときにチェーンブロックの場合はひたすらチェーンを引っ張ってフックを下げなければいけませんが、レバーブロックなら遊転があるのですぐにフックを伸ばすことができます.
おすすめのレバーブロック
キトーのレバーブロックの種類は以下のとおりです。
わたしのおすすめは0.8tのレバーブロックですね。一番使いやすいサイズです。価格は約3万ちょいぐらい。
レバーブロックを安く手に入れたい
KITOはこの業界のトップブランドなので価格もそれなりにします。
「もっと安く手に入れたい」という方には象印のレバーブロックをおすすめします。こちらは約1万円ほどで買えます。
わたしの会社にも数台あっていつも使用していますが何の問題もなく使えてます。
キトーレバーの塗装色
最後にキトーイエローの色について書いておきますので参考にしてください。
KITO Yellow
(マンセル7.2YR6.5/14.5相当)